フェアトレードの定義~国際的なフェアトレードネットワークFINE~
フェアトレードは、対話、透明性、敬意を基盤とした、より公平な条件下で国際貿易を行うことを目指す貿易パートナーシップです。
特に「南」の弱い立場にある生産者や労働者に対し、より良い貿易条件を提供し、かつ彼ら(彼女ら)の権利を守ることにより、フェアトレードは持続可能な発展に貢献します。
フェアトレード団体は(消費者に支持されることによって)、生産者の支援、啓発活動、および従来の国際貿易のルールと慣行を変える運動に積極的に取り組む事を約束します。
フェアトレードの3つの目的~長坂寿久「日本のフェアトレード」(明石書店)~
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開発事業
生産者である「南」の農民や労働者や「北」に住んでいる先住民族等の生活を、貿易によって向上させること。
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市場の公正化
運動として、現行の国際貿易システムをより公正なものへと変えること。
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消費者運動
所費者がその力を自覚して、消費選択により生産活動、そして社会をよりよいものへの変えていくこと。
フェアトレードの10の基準~世界フェアトレード機関(WFTO)~
- 生産者に仕事の機会を提供する。
- 事業の透明性を保つ。
- 生産者の資質の向上を目指す。
- フェアトレードを推進する。
- 生産者に公正な対価を支払う。
- 性別に関わりなく平等な機会を提供する。
- 子どもの権利を守る。
- 環境に配慮する。
- 信頼と敬意に基づいた貿易を行う。
- 安全で健康的な労働条件を守る。
一様ではないフェアトレード
ここにあげたフェアトレードの定義、目的、基準は一様ではなく、実際は実情に照らし合わせた多様な解釈のもと活動が展開されています。